SPUR認定! おしゃれプロが愛用するファッションの名作を毎月厳選してご紹介!
photographs:Satoko Tsuyuki text:Nao Ogawa
アパレル
YURI PARK

ニットのぬくもりが恋しい季節になりました。今年はトレンドにおいてもニットはキーアイテムなので、今月の名作アイテム図鑑では、イタリア在住の女性デザイナーによるニットブランド、YURI PARK(ユリ・パーク)をピックアップします。毎シーズン、無地やボーダーなどごくシンプルなデザインがコレクションのメインを占めますが、スタイリストやエディターからの支持も厚い、そのたしかな実力と魅力を探っていきます。
YURI PARKには2つのコレクションがあり、1つは、一貫した手作業にこだわり「職人の手による」という意味をあらわす「artigiano(アルティジャーノ)」、もう1つは、ホールガーメント機という最新テクノロジーを用いた縫い目のないニットを提案する「CAPO COMPLETO」になります。ご紹介しているのは「artigiano」からのニットで、このコレクションでは、年々減少の一途をたどっている「手横編機」という昔ながらの道具が用いられています。現在はこの「手横編機」を操れる職人も少なくなりつつありますが、かつてイタリアには、着る人のサイズに合わせてパターンや編み地を細かく調整して丁寧に仕立てるオーダーニット工房が数多くあったのだとか。デザイナーのYURIさんは、このイタリアの伝統的な技術を継承すべく、職人の「手」から紡ぎ出されるぬくもりを、限定生産のコレクションを通じて伝えようとしています。このニットも、全体の風合いはもちろん、手作業こその縫い目や閉じ目の美しさなど、味わいのあるディテールを持ち合わせています。
2つのコレクションに共通しているのは、長く愛用されるニットであるように、というまっすぐな願いに支えられた、妥協のない素晴らしい技術。それを叶えているのは、デザイナーとイタリアの職人たちとの絆より他にありません。この関係性の中で、天然の高品質な素材が十分に吟味して選定され、シンプルな中にニット本来の美しさが宿るようなアイテムが生み出されます。いずれも着ることで自然と心が豊かになり、着る人と一緒に年を重ねて育っていくような楽しみがあります。そして季節がめぐるたびに新たな表情が生まれ、シンプルという言葉ではくくれない味わいが出てくるのが、YURI PARKのニットの最大の特徴です。まさに、おしゃれの経験を積んだ大人が、これから先じっくり付き合う相手として選ぶニットにぴったりといえるのではないでしょうか。

J.M. WESTONのローファー
JOHNSTONSのカシミヤニット
SARTOREのブーツ
INDIVIDUALIZED SHIRTSのシャツ
Marie-Hélène de Taillacのパイエットブレスレット
JOHN SMEDLEYのポロニット
Jack Rogersのサンダル
MEGAN PARKのワンピース
ORCIVALのボーダーシャツ
HANROの下着
LIBECO HOMEのナイトウェア
J&M DAVIDSONのVIVI
YURI PARKのニット
SCYE BASICSのモーターサイクルコート
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